カードのグループ分け ブラックジャックのカードカウンティング

前回は、ブラックジャックの攻略法である「カードカウンティング」は、カード全て(そのもの)を覚えるのではなく、カードを幾つかのグループに分け、「どのグループのカードが使われ、どのグループのカードが残っているのか」をカウントしていくのだという話をしました。


 前回の記事はこちら >> カードカウンティングの基礎理論 ブラックジャック


そのグループ分けの仕方には幾つかの理論(考え方)があります。


ベン図


まず基本となる考え方として、A~Kの13枚のカードを単純に「良いカード」と「悪いカード」の2つのグループに分けると、次のようになります。

  ① 良いカード = 7,8,9,10(10,J,Q,K),A
  ② 悪いカード = 2,3,4,5,6

10,J,Q,Kはカウントとしては全て「10」なので、このようなグループ分けになります。


そして、前回の記事で一例としてあげたように、「良いカード」が出たときには自分に不利になるので、「-1(マイナス1)」とカウントし、「悪いカード」が出たときには「+1(プラス1)」とカウントする方法(カードカウンティング・システム)は、「プラス・マイナス・システム」と呼ばれています。


そして、プラスの数値が一定数を超えたときに、「掛け金を倍にする」などの勝負に出るのです。


  


また、A以外の「良いカード(7,8,9,10,J,Q,K)」が出たときだけにカウントしていく「テン・カウント・システム」と呼ばれる方法もあります。


さらには、5のカードが出たときだけを記憶していき、残るカードの中に5のカードがなくなったときに勝負に出るという「ファイブ・カウント・システム」という “究極に単純化された方法” もあるようです。

これは、『Beat the Dealer A Winning Strategy for the Game of Twenty-One』の著者であるエドワード・O・ソープ博士の理論のひとつに、「5のカードがカジノにとって最も有利なカードである」という考え方があるためです。


BeatTheDealer


そして、プレーヤー側に最も有利なカードはA(エース)です。

そのため、“5のカード“ と “A(エース)” の2枚のカードだけに注目して、「+1(プラス1)」「-1(マイナス1)」とカウントしていく「エース・ファイブ・カウント・システム」と呼ばれる方法もあるのです。


さらには、カードを3つのグループに分ける「ハイ・ロー・システム」など、カードカウンティング・システムには、実に50種類以上のシステム(方法)が存在すると言われています。




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