エドワード・O・ソープ ブラックジャックの悪魔の書

1962年にブラックジャックの世界に革命を起こす「悪魔の書」が出版されました。


BeatTheDealer

『Beat the Dealer A Winning Strategy for the Game of Twenty-One』という書物です。


著者はカルフォルニア大学の数学教授であるエドワード・O・ソープ博士。

 
 ▸ 電子書籍版 >> Beat the Dealer A Winning Strategy for the Game of Twenty-One【電子書籍】[ Edward O. Thorp ]


前回、ブラックジャックには「カードカウンティング」という攻略法があり、それを最初にシステム化したのは、米陸軍の将校であったと言う話をしました。


 前回の記事はこちら >> カードカウンティングの考え方


この米陸軍の将校は、ロジャー・ボールドウィンをはじめとする4名のことなのですが、そのボールドウィンらの理論をコンピューターを使って、さらに高度化したのが、このエドワード・O・ソープ博士です。

そして、その理論を「Beat the Dealer ~」という書物として出版し、ギャンブラーたちの間ではバイブルとされ、カジノ側にとっては「悪魔の書」と呼ばれるようになりました。


しかも、エドワード・O・ソープ博士は自分の理論が正しいことを証明するために、自ら各地のカジノに出向いて行って大金を稼いだというのですから凄いです。


「Beat the Dealer」というのは、「ディーラーを打ち負かせ」という意味ですが、日本では「ディーラーをやっつけろ! ブラックジャック必勝法」というタイトルで、“日本語翻訳版” を読むことができます。


  

  こちら >> ディーラーをやっつけろ!ブラックジャック必勝法【電子書籍】[ エドワード・O・ソープ ]


博士の説いた理論で、最も有名なものに以下の実例があります。

残るカードが「2枚の7」と「4枚の8」であることが確実である場合は
有り金全部をはたき、さらに借金をしてでも大金をかけるべきである


この組み合わせの場合、最初の2枚を引いたときは必ず「16以下」になります。

そして、ディーラーは必ず「17以上」になるまでカードを引かなければならないのです。


つまり、プレーヤーは2枚のカードを持ったまま、ディーラーがバーストするのを待てばよいのです。


 




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